blog de ジロン

アクセスカウンタ

zoom RSS 微妙な境界線

<<   作成日時 : 2006/08/07 23:49   >>

トラックバック 1 / コメント 0

 朝日新聞(参考リンク)や AV Watch(参考リンク)で報道されていますが、SONY のロケーションフリーセットを使用したハウジングサービス「まねきTV」について、送信可能化権の侵害としてサービス停止の仮処分を申請していた放送各社に対し東京地裁が却下の判断を下しています。サービス形態としては”録画代行サービス”と認定されてサービス差止めに追い込まれた「録画ネット」と似ているのですが、今回の件で録画ネットと異なる点は

・仮処分を申請した側が「録画代行サービス」ではなく「送信可能化権」の侵害を主張
・ロケーションフリーに使用する器材はユーザが自身で購入しまねきTV へ送付している
・録画ネットがホスティングサービスであったのに対しまねきTV はハウジングサービス
・仮処分を申請した側がアンテナ等受信設備の提供事実を証明していない

 と言った辺りでしょうか。まず、市販のロケフリをユーザが購入してまねきTV の施設へ設置する完全なハウジングサービスなので、サービスの主体と見なすことが大変(カラオケ定義以上に?)難しいと思われます。更にロケフリのサーバ側では録画蓄積動作を一切行なわないので録画代行サービスには当たりません。そしてまねきTV 側がアンテナ等の接続を「知らない」と主張したため証明する術を持たない仮処分申請側は録画ネットのときと同じ攻撃手段を完全に封じられてしまいました(実際、当の録画ネット自身も自社で用意したテレビチューナ付きパソコンをサーバとするホスティングサービスからユーザ側から器材を預かる形のハウジングサービスへ移行していますし)。

 私は録画ネットのときですら原告側を勝たせるために相当無理をして違法判断が可能な事実認定していた印象を持っています。穿った見方をすれば、まねきTV の場合は録画ネットで違法判断の材料とされた部分をコトゴトク潰した運営を行なっているので、これを違法と判断するために更なる無理をすることができなかったとも。もっとも、判断した裁判官は事実認定と法律の条文を優先して解釈する方だと(私の)印象を改めていますので、そう言った視点では妥当な判断だと言えるかもしれません。それにしても、ユーザから観たら同じようなサービスでも方や違法と判断され片方は合法と判断される曖昧さは、サービスを興す側にとっては悩ましいものです。ま、合衆国辺りはそこで堂々と行っちゃうのがこの国との違いかもしれません(笑)。

#まねきTV 側の弁護団には小倉弁護士も参加していたんですね(参考リンク)。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
まねき TV は適法の判断
 SONY のロケーションフリー機器を利用し遠隔地へテレビ放送を送信するサービスを提供する”まねき TV”に対し、放送各社が送信可能化権を根拠に差し止めの仮処分を申請していた案件で、地裁に続き知財高裁でも適法の判断が下されたとのことです(参考リンク)。 ...続きを見る
blog de ジロン
2006/12/22 23:57

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
微妙な境界線 blog de ジロン/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる