電力線通信はユビキタスの夢を観るか

 一般の電力線を用いて通信を行う PLC アダプタの販売が始まっています(参考リンク)。規格の決定までにも紆余曲折があった上、決定後もアマチュア無線ユーザなどから通信妨害の過度で訴えられると言う迷走っぷりですが、既に無線 LAN 機器が充分に低価格となっている現状、どこまで食い込めるかは興味深いところです。さて、では PLC が無線 LAN に対してどんなアドバンテージがあるのかを考えてみましょう。

1.まがりなりにも有線であるためセキュリティリスクが低い
2...えーと...あれ?

 困りましたね、確かにセキュリティ確保のためにキーを登録する無線 LAN の面倒さはありますが、この辺が効いてくるのは一般家庭内よりセキュリティに予算を組める企業の方ではないでしょうか。PLC はそのままトランスを越えられないので外部へのアクセス回線としては使いにくい面もあります。”ラスト1マイル”が大きな障害となっていた時期に登場できていたら別の道もあったように思えますが、少なくともコスト面で無線 LAN と競合できる位置に降りてこなければ厳しいと感じます。そのコストも、数が出て集積度が上がらねば実現が難しいのですし、果たして卵が鶏を生むことができるのか...

この記事へのトラックバック