Copy (n)s

 読売新聞にて総務省からデジタル放送に施されているコピーワンス制御について9回までコピー可能なように緩和するよう指導が出される旨報じられています(参考リンク)。2005 年から二年越しの論議になっていますが、よーやく一つの指針が出されることになりました...でもこれじゃ話になりませんよ。

・現行機が救えません。購入済みユーザは買い換えない限りコピーワンスです。
・一体型録画機にしか適用されません。HDD を内蔵しないテレビ、チューナは現行のまま。
・結局 HDD からのムーブ試行回数が増えているだけでその他の制限はそのまま残ります。
 例1:CPRM も残るため私が拒絶した主因である録画できない機器は救済できません。
 例2:パソコンで録画したデータを他フォーマットへ再エンコード等も認められていません。

 議論の途中から変な方向に向かっていることは伝わってきていましたが、デジタルコピー云々は実はどうでも良い些事なんですよ。今のアナログ放送と同等の使い勝手になるなら制限自体はあっても構わないのです。ところがその不便は残したままデジタルムーブの試行回数(私は今後こう表現します)だけ増やしても根本的な問題は何も解決していません。

 私がよく例に出す Apple iTunes の使い勝手を何故評価しているのかは、iTunes の FairPlay は”母艦として最大5個のコピーが常に且つ同時に存在することを許している”のと、”iPod への書き出しは無制限に認めていること”に尽きます。そして CD-R へ書き出してしまえば再リッピングすることにより編集等も問題なく行えます。ユーザビリティを落とさずに如何にコピー制御を行うのかの基本的な考え方を、国内の業界の方々はもっと勉強しろと思わずにはいられません。

 何より、何故日本でだけこんなに過剰とも言えるコピー制御が必要なのか、その明確な理由を放送業界は示せていません。今ですらニュースとプロ野球とアニメしか観ていないよーな私がテレビからそっぽを向く日も、意外と近いかもしれません...

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