黒い滓

 今日は色々突っ込みたいことが多々ありましたが、取り敢えず B-CAS 絡みのこと(参考リンク)。不正改造カード、いわゆる BLACKCAS を転売していた人間と、B-CAS 書き換えツールを公開していた人間、それに「平成の龍馬」を名乗って B-CAS のキーなどの情報を公開していた方を「あの」京都府警が逮捕しています。

 転売とツールの配布は何れも不正競争防止法に引っかかるので特定されれば逮捕はされるだろうと思っていましたが、まさか情報の提供者に対し「電磁的記録不正作出及び供用」を持ち出して逮捕するとは予想外でした。と言うか無理筋な解釈にも思えます。

 電磁的記録不正作出及び供用の条文は
人の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する権利、義務又は事実証明に関する電磁的記録を不正に作った者は、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
となっています。これはキャッシュカードやテレホンカードなどの磁気情報を書き換えて不正に使用したり現金を引き出したりと言った行為を想定しています。

 これを B-CAS に当てはめた場合、そもそも磁気記録ですら無いことは置いておくとしても、双方向通信などを行わないほぼスタンドアロンなシステムであり、果たして要件を満たすのかを本気で争うと結構微妙かもしれません(立法意図の想定外)。更に微妙なのが、本件で立件しようとすると、書き換えた本人やカード自体を提供した人間には適用できても、情報だけを書いた場合、或いは購入した人間には及ばないと解釈できます。

 「平成の龍馬」氏に限って言えば、逮捕したとの実績だけを造りたかったのかなと、そんな風にも思ったりします。なにせ「あの」京都府警のやることですし。

 まー、私自身は既に B-CAS とは無縁な状況を構築しており直接何か影響すると言う訳でも無いのですが、このような法の拡大解釈(?)には違和感も感じます。

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