凧的選挙総括

 さて、自民公明が勝つことはやる前から判っていましたが、チト勝ちすぎな感。”こっち側”的にはいわゆる規制派な方々が息を吹き返しており、反面その対抗勢力に全く期待できないので相当な警戒が必要です。

 そもそも「第三極」なるものが出現した時点で組織力に勝る自公には勝てません。非自公票は一本化する必要があるのです。そしてその組織力を削ぐはずだった小沢一派は裁判に追われて身動きを封じられたあげく分裂した訳で、作戦勝ちなんでしょうね。その上投票率も現行制度最低となれば結果は確定していました。

 民主はと言えば、マニフェストに掲げた主要項目を棚上げして無かった項目の実現に邁進したら、そりゃ勝てる道理は無い訳で、一体どー言った勝算があって解散に打って出たのか、私には理解できません。

 維新は太陽が合流した時点で野合化しました。両者に共通点が見出せません。みんなは、もー少し規模が大きければ面白い存在になれたのですが。未来は、一週間では選挙なんてできないことを証明したと言うことで。

 同日に行われた最高裁裁判官の国民審査ですが、実質的な棄権票をカウントしない仕組みを作らないとこのままでは全く機能しません。数百万の不信任票が死票化することを是としてはダメでしょう。

 ローカルで行われた市長選ですが、自公推薦の現職が落選して新人が当選。リコールが成立する前に辞職して対立候補の準備が整う前に選挙とか、流石に姑息が過ぎた印象です。リコールの署名数に疑義があると主張していた前市長ですが、結果は署名数に少々上積みした票数が対立候補に入った訳で、数字は正直だなぁ、と。

 ちなみに、身近でも今回の衆院選で選挙無効になる可能性があることを良く理解できていなかった者が居たので改めて。解散直後にも少し書いていますが、2009年の衆院選に対し、いわゆる一票の格差問題での提訴で最高裁判所が「違憲状態」と判断しています。本来であればこの違憲状態を解消した区割りで選挙を実施しなければならなかったのですが、0増5減は成立したものの今回の選挙には適用されていません。過去「違憲状態」のまま選挙が行われたのは1983年衆院選があり「違憲」判決が出ています。このときは「違憲状態」の判決が出たのは選挙のひと月前で”間に合わなかった”との事情が勘案されて選挙自体は有効とされました。対し、今回は1年9ヶ月前に「違憲状態」の判決が出されており、勘案されるべき事情が見当たりません(むしろ格差が判決時より拡大しています)。

 一票の格差については国政選挙毎に提訴されており特定政党の勝敗に相関はありません。衆院選に関しては昨年の判決直後から指摘され続けてきたことで有り、何も新しい問題では無いのですね。尚、参院選も今年10月に「違憲状態」との判決が最高裁から出ています。もし来夏の参院選までこのままなら同じことになります。さて?

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