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日本ネットワークセキュリティ協会なる NPO が安全な P2P 利用のガイドラインを作成しようとしているようです(参考リンク)。 その草稿を拝見しましたが、ちょっと頭を抱えてしまいました。曰く「著作者の許可なく著作物を収録したファイルを公開しない」。これは常識的にその通りで特に異論はありませんが、問題はその次。「著作者の許可なく著作物を収録したファイルを中継しない」は、恐らくは Winny のキャッシュ機能を問題視したかったが為に記されたと思うのですが、残念ながら法的根拠に乏しいのです。主目的である安全利用を唱えるだけなら良かったのですが、解説の項に曰く「送信可能化権、複製権、公衆送信権等を侵害する恐れがあり、また権利侵害行為のほう助にあたる可能性があります」と記してあり、中途半端に法律論を持ち出されるとどーにも。公開する前に法曹関係者、及び TCP/IP の仕組みを理解している方に相談していないのかと突っ込みたくなります。 ここで問題視していると思われる Winny のキャッシュ機能ですが、これは確かに他者を中継することで発信元を追跡し難くする目的はあるものの、実運用上の主機能としては文字通りトラフィック分散のためのキャッシュとして働きます。そして国内においてはキャッシュ等の一時的なデータの蓄積は複製にあたらないとの説が主流で、実際にパソコンのメモリにロードするデータが複製にあたらないとする判決が確定しているはずです。そもそも著作物を無許諾に(機械的に)キャッシュしたり単なる中継することで法的な問題が生じるなら Google 等 Web を蓄積するサーバは勿論、Proxy サーバや SMTP サーバ、もっと極論するならルータだってアウトです。もしかすると P2P と Web やメールは違うと思っているのかもしれませんが、実際はプロトコルが異なるだけで基本的な仕組みは同じです(TCP/IP アプリケーションなんですから)。著作権はインターネットを停止できるほど強力な権利なんでしょうか(停止したいのかもしれませんが/笑)。 とまぁ、こんな感じでツッコミ入れようと思っていますので、お時間のある方は突っ込んでやってください。広く記事になってしまったこともあり観ている方が恥ずかしいです。 --------追記(2004/8/25) そんなことは無いと思いますが、当該サイトでは個人情報収集に対するポリシーを示していませんので、名簿業社への転用を警戒するならフリーのメールアドレス等を使用した方が「安全」かもしれません。 ---------- |
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ファイル交換安全利用ガイドライン
公開も中継も「恐れがある」という表現をしている。中継が公開と同じくらい危険なものであるという印象を与え、ユーザを混乱させるものである。 ...続きを見る |
ダイフク 2004/08/27 15:40 |
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